水害の時に長靴はダメ?

2021/07/02
水害の時に長靴はダメ?

出水期に入って、豪雨や水の被害が心配な時期になりました。

今年もすでに記録的に早い梅雨に入った九州では、豪雨が発生しましたし、現在も静岡で土砂災害の危険が高まっているとニュースになっています。

 

災害の危険のある地域にお住まいの方は、たとえ避難指示が出ていなくても避難の準備だけはしておいた方が良いでしょう。

 

ところで最近、水害の際の避難では、長靴ではなく運動靴で避難しましょう、という記事をよく見かけます。

 

なぜ長靴ではダメかというと、「水が入って重くなり、動きづらくなる可能性があるため、脱げにくい紐付き運動靴などで避難しましょう」とあります。

 

確かに長靴は脱げやすいですし、中に水が入ってしまうと動きづらくなります。

でも、通常の運動靴などを履いて避難した場合、すぐにびしょびしょになって、気持ち悪いですし、やっぱり歩きにくいと思います。

 

おまけに道路が冠水している場合、水の中は雑菌だらけです。

もし足に傷などがある場合、中に水の入ってくる運動靴では危険です。

 

そもそも、浸水が50cm以上ある時の避難行動は大変危険です。流れがはやい場合は、足首ぐらいの水位でも歩行できない場合もあります。

 

毎年のように発生している水害。

5月20日からは、災害対策基本法が改正され、避難勧告が廃止となって避難指示へと一本化されました。

 

また、「避難準備・高齢者等避難開始」が「高齢者等避難」となりました。

 

よく、テレビなどでお年寄りや障害のある方がいるので避難をためらうと言われる方がいますが、そういった方達こそ、浸水する前、雨のふり始める前に安全な場所まで避難するべきです。

雨が激しく降り出してから、不安になって避難を決める方もいらっしゃいますが、雨が激しく降ってる最中の避難も危険です。

 

天気予報などで事前の予測は立ちますから、避難指示が出そうな場合は、あらかじめ準備をしておきましょう。

 

長靴か運動靴かは、避難時の状況を見て、場合に応じて選択すれば良いのだと思います。

 

例えば、まだ道路も浸水しておらず、雨もそんなに降っていない状態であれば、動きやすい運動靴でも、レインシューズなどでも良いと思います。

 

また、浸水が始まっている場合に長靴で避難する場合は、長靴の上部と服をガムテープや養生テープなどでしっかりと貼り、中に水が入らないようにしましょう。

シューズカバーなどを使用するのも良いでしょう。

いずれにしても大きな被害がないことを願っております。