オフィスの印象を左右する内装の色の選び方

2020/01/07
オフィスの印象を左右する内装の色の選び方

初めてオフィスを構えるときや、引っ越しなどでオフィスの内装を一新するとき、ゾーニング(動線に配慮してデスクなどを配置すること)やオフィス家具の配置とともに大切なのは、どのような色づかいにするかです。

 

色は人の体と心に影響するといわれているので、床や壁、天井、ドアや間仕切りなどの色次第でオフィスで働く社員の気分が変わってきます。どこをどのような色にすれば快適なオフィス空間がつくれるのかを考えてみたいと思います。

 

 

理想のオフィスを思い描いて内装をどうするか決める 

 

新しいオフィスの内装を考えるとき、どのようなオフィスにしたいのか明確な意図がないと、ただOA機やオフィス家具が置かれている雑然とした空間になってしまいます。

 

エントランス、作業スペース、ミーティングルーム、休憩室など、オフィス内には用途の違うエリアがあるので、それぞれをどのような空間にするべきかを決めることは、会社自体をどのようにしていきたいかにつながる大切なものです。

 

大手の会社は自社のロゴやマーク、コーポレートカラーが決められていますが、オフィスの内装もその延長線上で会社の性格付けをします。

 

歴史ある会社は重厚さや信頼感、デザイン会社などクリエイティブな会社は斬新さやおしゃれ感、地域密着のコミュニケーションを重視した会社は親しみやすさや明るさなど、会社の個性に合わせた内装にすることで、社外に対しても会社のイメージを明確にアピールできます。

 

 

色は心身にさまざまな影響を与えるので色の選び方が大切 

 

色には、人の体と心に影響を与える力があります。実際に、学校の教室の内装を暖色系から寒色系に変えたところ、子どもたちが落ち着いて話を聞くようになったなどの例があります。このような効果を考えて、どのエリアにどの色を使うかを考える必要があります。色の効果には以下のようなことがいわれています。

 

 

<赤>

 

情熱を表す赤は、交感神経に刺激を与えて体温や血圧、脈拍を上げる効果があります。感情の高ぶりや刺激をもたらす色なので、大きなスペースを占めると落ち着きがなくなる可能性があります。アイデアを出し合うミーティングルームなどの差し色にすると活気ある話し合いができます。

 

 

<青>

 

冷静さを表す青は、実際に鎮静作用があり体温を下げたり、痛みを緩和したりする効果があります。気持ちを落ち着かせる色なので、集中力が求められる仕事スペースの壁などに使用するとミスが少なくなるかもしれません。外出の多い部署に使用すれば、活動的な気分をクールダウンさせることができます。

 

 

<オレンジ>

 

太陽をイメージさせるオレンジは、自律神経を刺激して体を活動的にする効果があります。消化をよくする作用もあるため食欲を増進させるともいわれます。休憩室、社員食堂などの壁に使ったり、テーブルやイスをオレンジ色にするのもいいでしょう。

 

 

<黄>

 

明るい光をイメージさせる黄色は、気持ちを前向きにさせたり、脳を活性化させたりする効果があります。頭の回転がよくなるので、デザインなどクリエイティブな仕事のスペースに使うとアイデアやイメージなど、発送が豊かになる可能性があります。ただし、あまり彩度の高い黄色を使うと、落ち着きがなくなってしまうので、過剰にならない色味と使用範囲で考えた方がいいでしょう。

 

 

<緑>

 

自然を連想させる緑は、筋肉の緊張をほぐしてリラックスさせる効果があります。癒やしの色なので、休憩室などの壁や床に使用すると仕事の緊張を和らげてリフレッシュできます。作業スペースに観葉植物を配置している会社も多いかと思いますが、スペースのどこかに差し色として緑を使うのも、ストレスを和らげて仕事の効率を上げてくれます。

 

 

<黒>

 

スタイリッシュな印象を与える黒は、落ち着いた雰囲気と高級感があります。エントランスや応接室などの床やテーブルに使用すると落ち着いたおしゃれな雰囲気を醸し出すことができます。

 

 

<白>

 

清潔さを表す白は、安心感を与えて万人受けする色です。天井、壁、床、家具、どれに使っても問題ありませんが、あまり多用すると寒々しく感じられてしまいます。床や柱などに他の色を使うことでプラスの効果を引き出すようにしましょう。

 

 

色によってオフィスの居心地の良さや空間の広さが変わる

 

色には、温度感覚や空間の奥行きまで感じさせる力があります。

 

赤やオレンジは暖色系、青や水色は寒色系と言いますが、視覚から伝わる感覚で暖かく感じたり寒く感じたりするので、オフィスの天井や壁、床などの広い面積に使用してしまうと、夏に暑苦しく感じたり、冬に寒く感じたりするので、使うときは差し色程度にするといいかもしれません。

 

黒はクールな印象ですが、天井や壁に使ってしまうと圧迫感があって息苦しさを感じることもあります。黒は収縮色、白は膨張色で、同じ大きさでも黒の方が小さく見えます。よく、黒い服を着るとやせて見えるといいますが、黒が収縮色であることがその理由です。逆に、壁や天井を白くすると狭いオフィスを広く見せることができます。

 

さらに、限られたスペースをうまく使うには、奥行きがあるように見せる色の組み合わせが効果的です。青、青緑、青紫は後退色といわれ、色のついた部分が後ろにさがって見えます。そのため、天井を白にして、壁のある一面を後退色にすれば、後退色の方向に奥行きを感じさせることができます。